静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

進め!建物探検隊

進め!建物探検隊 第19回 ステンドグラス

今回は、聖堂うしろにはまっている丸いステンドグラスの工法についてです。 薔薇窓といわれる大聖堂によくある丸窓に合わせて、デザインを考え作ったステンドグラスが入っています。まず、実物大の型紙から、ガラスをガラス用カッターでカットしていきますが…

進め!建物探検隊 第18回 コンセント

古い教会の建物で、最後の数年、クリスマスイブの晩にいつも起きていたことは何だか覚えていらっしゃいますか? キャンドルサービスが終わり、会館でお茶を飲みながら、談笑している一方で、聖堂では、クリスマス礼拝の準備のために、キャンドルの棚を手早く…

進め!建物探検隊第17回 耐震診断

旧建築委員会で、新築か現状の建物を補強改修して再利用かも決まらなかった時期に、古い教会建築の耐震診断を行いました。 旧聖堂の土台は、外側だけはコンクリートでしたが、鉄筋が入っていませんし、亀裂がいたるところで発見されました。それ以外の土台は…

進め!建物探検隊 第16回 バリヤフリー

新しい教会を建築する上で、最も重視した一つが、「バリヤフリー」でした。 書記の建築委員会では、「バリヤフリー」という意味もあまり分からずに、「玄関で靴を脱ぐぐらい簡単だから、今まで通り靴を履きかえよう」などの意見が出るぐらいで、この件に関し…

進め!建物探検隊 第15回 窓ガラス

今回取り上げるのは、聖堂に入れた古い窓ガラスについてです。 建築の話がまだまだ煮詰まらない当時から、建築に携わる色々な方に古い教会を見てもらいました。見てもらった人たちは、皆、「この窓ガラスは、古い教会の建築当時のガラスですよね。このデザイ…

進め!建物探検隊 第14回 中二階

礼拝堂の後部には、中二階を配しました。 これは昔の礼拝堂や会館にはあまりにも収納スペースが無かったからですが、これを設置することによりエアコンの噴出し口や照明を付ける場所が確保できました。 建築委員会では一時夢が膨らみ、中二階にはパイプオル…

進め!建物探検隊 第13回 玄関

私が新しい教会と以前の教会で一番変わったと思うところは、玄関が二つあることです。 下の玄関ポーチから階段を上がるか駐車場からスロープを登り上の玄関ポーチに出て、自動扉を抜けてエントランスに入ると聖堂、中庭、会館、トイレ、執務室と主要な部屋に…

進め!建物探検隊 第12回 保険について

新しくなった礼拝堂会館および別棟の牧師館は、火災保険に加入しています。 保険金額(災害時に保険会社から支払われる最大額)は礼拝堂会館が8千百万円、牧師館が1千8百万円で合計9千9百万円となります。 建築会計の数字と若干違うのは、古い建物の解…

進め!建物探検隊 第11回 採光と照明

古い建物と同様に、新しい聖堂と会館の間に中庭を配したのは、古い建物の雰囲気を少し残すことと同時に聖堂内をなるべく明るくするためです。 三角屋根には、通風と採光の為に窓を左右に四対取付け、聖壇の壁には上部に十字架形と左右に縦長の明り取り窓を備…

進め!建物探検隊 第10回 聖堂の床材

礼拝堂の床は、カーペットタイルを使用しています。その特徴として、歩行などによる衝撃音を吸収して自ら音を立てにくく、密生した繊維によりほかで発生した音を吸収して残響を少なく、室内を静かに保つということがあげられます。机や家具を引きずったとし…

進め!建物探検隊 第9回 空間

新しい教会を使い始めてから、夏の納涼会や秋のバザーなどで建物の外の敷地を使用するようになり、気づいたことがあります。 納涼会のときは、以前のように蚊取線香を持参し、5〜6ヶ所に火をつけて地面に置きましたが、敷地の南東部分の今まで一番水はけが…

進め!建物探検隊 第8回ガラス

窓は、開放することにより外の新鮮な空気を取り入れることが出来、閉めてもガラスを通して外の光を取り入れ快適な室内を作り出してくれます。 しかしガラスの最大の短所は、非常に熱を伝えやすいことです。冬には部屋の暖かい熱を外に伝え、夏には暑い外の熱…

進め!建物探検隊 第7回外壁

前回の第6回は、ガスヒートポンプを取り上げました。 建物より寿命が短いガスヒートポンプですが、あまりもったいないからと使わずにいるよりは、機械は時々使った方が寿命がかえって延びると聞きますので、温度設定で少し節約をして暑い時、寒い時には、ぜ…

進め!建物探検隊 第6回ガスヒートポンプ(GHP)

電気で大きな部屋や数多くの部屋の冷房や暖房を行うためには、大容量の電気の契約となります。教会のように、1週間に1回程度しか、このような使い方はしないのであれば、この電気契約そのものがもったいないということになり、ガスヒートポンプ(以下、GHP…

進め!建物探検隊 第5回聖堂の柱と梁

生きものである木は、50%以上の水分を含んでいるため、乾燥が不十分だと強度低下して反り、割れを生じるという欠点があります。 ペテロ教会の聖堂の左右六対の柱や大きな梁は、集成材を用いています。 集成材とは、乾燥した薄い板を同一繊維方向に接着剤で…

進め!建物探検隊 第4回 屋根の形・天井

新しい教会の屋根は、古い礼拝堂の切妻構造で教会としての表徴(象徴)や、寄り集う家としてのイメージを引き継いだ形となりました。 古い聖堂には明り取りがなく、礼拝堂は暗いイメージがありました。そのため、新しい聖堂には小屋根を8箇所設け、そこに明…

進め!建物探検隊 第3回銅ぶき屋根

新しい教会は、銅ぶきの屋根になっています。最初に金色にぴかぴか光っていた屋根が、徐々に10円玉の色に落ち着いてきた経緯は、信徒の皆さんは周知の通り。 銅は別名「あか」と呼ばれるように屋根ぶきした直後は美しい赤橙色で光沢があり、次第に暗褐色、長…

進め!建物探検隊 第2回基礎工事編

前回「要石(キーストーン)」について記載しましたが、アーチ構造の要石の事を「隅の頭石(すみのおやいし)」とも言います。 建築の最後にその石を入れることにより、建物がびくともしなくなるのは前回ご紹介した通り。その他に土台となる、大切な石を表す…

進め!建物探検隊 第一回 キーストーン

「窓の上のあれは何?」聖堂の外装がほとんど出来上がった頃、何人かの信徒に質問されました。「窓の上のあれ」とは、石で出来た飾りです。この質問に簡単に答えると「あれは単なるデザインです。」ということになります。ではこのデザインはどこから来てい…