静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

今月の聖書

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≪今月の福音書≫   ルカによる福音書 1:47〜
  おとめマリヤとともに
                   牧師 司祭 シモン 長野 睦

 いよいよ降臨節に入りました。クリスマス・クランツに1本、1本ロウソクの火が増えるのを見つめながら主の御降誕と御再臨に備えたいと思います。
 主イエス様のご生涯を思い起こすときに、そこにある共通した事柄があることに気付きます。それは大事な場面には必ず女性が登場すると言うことです。
主イエス様のご生涯から三つの大きな場面を考えて見ましょう。第1は誕生の物語。第2は十字架の場面。第3は復活の場面です。
 誕生物語ではもちろんマリヤ、そしてエリサベツ。ここではヨセフもザカリヤも大きな役割は演じていません。主イエス様が神の子としての父なる神からの大きな使命を与えられたとき、それに付き添い大きな役割を与えられていたのは女性です。十字架にかけられたときもそうでした。十字架の下にいたのは聖母マリヤと数人の女性たちでした。そして復活のときも主イエス様に初めにあったのはマグダラのマリヤを始めとする女性たちでした。
何故でしょうか。考えられることは、神がその力を示そうとなさるとき人間は受動的にならざるを得ない、受身の姿をとらざるを得ないと言うことではないでしょうか。そして受身の姿、受身の行き方は昔から男性よりも女性において示されてきました。もちろん、現代においては一概にこのように言うことはできないかもしれませんが、当時としては一般的なことだったのかもしれません。このようなことを考えながらクリスマスの物語を読み返すとき、マリヤがこの神のなそうとしている大いなる業を恐れのうちに受け入れることに大きな感動を覚えます。
そしてこのマリヤの思いが「マリヤの賛歌」として集約されています。私たちもこの「マリヤの賛歌」をクリスマス・イヴに大きな声で歌いながらともに賛美、感謝の礼拝に連なりたいと思います。そのために、この降臨節を意味あるものとしてまいりましょう。

※次回更新は、1月17(月)頃の予定
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