静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

今月の聖書

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≪今月の福音書≫   マタイによる福音書  25:14〜
  タラントンのたとえ
                   牧師 司祭 シモン 長野 睦

 まだ11月ですが教会の暦ではまもなく1年を終わろうとしています。今年は11月27日に降臨節第1主日を迎えます。本当に1年1年が早く感じられます。特に今年は3月に東日本大震災がありました。復興にはまだまだ時間が掛かりそうです。私たちも一日も早い復興を祈りのうちに覚え続けたいと思います。
 今月、信仰生活も一年の締めくくりをして、新たな思いをもって新しい教会暦を迎えたいと思います。今月選びました福音書はよく知られているたとえ話ですので皆さんも何回もお読みになりお考えになられたところと思います。この話の「タラントン」と言う言葉は現在ではテレビタレントなどという才能、特技、芸能人のように用いられていますが、もともとは当時の貨幣単位でありました。1タラントンは6000デナリオン、すなわち当時の労働者の6000日分の給料に相当します。相当な高額になります。そしてこれは神様から預けられた賜物であり、才能です。私たちは違いは当然のものとして受け止めながら、どんなに才能や能力が少ないように思える人でも十分な賜物を与えられているのです。それをいたずらに埋もれさせるのではなく、十分に活用していきたいと思います。
 また、このたとえ話を教会全体として受け止めたとき、私たちは今与えられているさまざまな恵みや賜物を生かして用いることをせず、ただ教会の現状維持にしがみつこうとするわたしたちの態度や姿勢が責められていると受け止めることもできます。わたしたちの教会を改めて見ますときに、私たちは教会としてあるいはそれぞれの信徒の方々が非常に多くの賜物を与えられていることに気付きます。それが本当に生かされているかと問うとき、どうでしょうか。
私たちはこのイエス様のたとえ話を個人的な学びと共に教会全体への戒めとしても受け止めたいと思います。


※次回更新は、12月15日(木)頃の予定

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