≪今月の福音書≫ 聖マルコによる福音書 16:1〜
復活された主とともに
牧師 司祭 シモン 長野 睦
今年も皆様とともに主の御復活の日をお迎えできましたこと感謝いたします。私たちのキリスト教はこの主イエスの御復活からはじまったということができます。神の国を宣べ伝えていた主イエス・キリストが宣べ伝えられる存在となられたのは、十字架の苦しみを受け御復活になった後です。否むしろ御復活のキリストが弟子たちに現れ、力を与えられた後です。私たちはこの主イエス・キリストの御復活をともに祝い、私たちが御復活のキリストの命によって支えられ、力を与えられていることをともに感謝いたしましょう。
復活なさった主イエスは歴史を通し、出来事を通し、人々の中に生きて働いておられます。私たちはこの復活のキリストによって支えられ、力を与えられています。
復活にはじめて出合ったのは女性たちでした。天使たちから主イエスの復活を知らされた彼女たちはいまや空虚な墓を後にして帰ります。主イエスの遺体にこだわって墓に来たときとは全く違った方向転換です。まだ御復活の主イエスにはお会いしていなくとも、そこには喜びがあり希望に満たされます。自分たちの尊敬し、愛する主イエスが復活なさり生きておられる。これは何ものにも勝る大きな喜びであったことでしょう。彼女たちは自分たちが見聞きしたことを弟子たちや他の人々に報告します。そしてガリラヤで弟子たちや多くの人々が復活の主に出会い、その命によって生かされていくのです。
いま私たちが出会うガリラヤとはどこでしょうか。それは私たちの生きているこの社会であり、とりわけ教会であると思うのです。私たちが主の御名によって集まり、賛美と感謝と祈りを捧げ、主の御聖体に与っているこの教会こそが主イエス様との出会いの場所です。私たちは喜びのうちにそれぞれの信仰を深め日々を過ごしてまいりたいと思います。
※次回更新は、５月17日（木）頃の予定
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