静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

今月の聖書

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≪今月の福音書≫   聖マルコによる福音書6:45〜(特定12)
  安心しなさい。わたしだ。恐れることはない
               牧師 司祭 シモン 長野 睦

 主イエス様は群衆を解散させた後、祈るために一人で山に行かれたと記されています。その祈りは飼うもののいない羊のような群集のためだったのでしょうか。あるいはご自身の思いとご計画を理解していない弟子たちのためでしょうか。それともご自身の受けなければならない苦難や使命であったかもしれません。
 船が湖の真ん中に出た頃、逆風のためこぎ悩みます。そのような中で弟子たちは海上を歩く主イエス様を見て幽霊と見間違えて恐怖の叫びを上げたと記されています。主イエス様が共にいてくださらないことの不安に加えて逆風による自然の脅威。舟の操作に慣れている弟子たちといえどもそのような状況下での弟子たちの心理を私たちは容易に推測できます。ましてや人間が湖の上を歩くなどとは想像もできませんから。
 一般的に言っても「恐れ」ということは「信仰」と正反対の極に位置しています。別の箇所では嵐の中でおじ惑っている弟子たちに対して「なぜそんなに怖がるのか、どうして信仰がないのか」と叱責しておられる。「恐れることはない」との主イエス様のみ言葉は非常にしばしば出てまいりますし、ここでも「安心しなさい。私だ。恐れることはない」と記されています。まさに信仰の力は恐れ、不安からの解放であり、克服であるということができるでしょう。
 「信仰とは同時性である」と言った人がいます。信仰とは、あの主イエス様が生き、活動されていたときと、今の私たちの2000年余りの歴史のときの隔たりがあたかもないように、主イエス様と同時に生きることが信仰であり、また同じ主イエス様が生き、支配しておられることを信じることが信仰です。
私たち自身も、私たちの教会も実にさまざまなことに、逆風に悩んでいます。おじ惑っている弟子たちの姿に私たちの姿を重ね合わせることができます。しかしどのような状況の中にあっても「安心しなさい。私だ。恐れることはない」との御言葉への確信と信頼を持ってそれぞれの生活と教会生活を続けて生きたいと思います。
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※次回更新は、7月初旬頃の予定

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