静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

今月の聖書

f:id:peterochurch:20110217164133j:image

≪今月の福音書≫聖マルコによる福音書  1:21〜
権  威

              牧師 司祭 シモン 長野 睦
 新しい年が明けました。教会も新しい教会委員が選ばれ、22日には信徒総会で昨年を振り返り、新しい年の諸行事を共に考えます。
 今月選びました福音書は顕現後第4主日のものですが、この部分のテーマは「権威」と言うことだと思います。この部分は弟子の召命に続く部分ですが、安息日にカファルナウムで教え、人々から「権威ある新しい教え」だとの評判を得ます。聖マルコはこの初めの部分で主イエス様のお働きを「教え」と「奇跡」という両面から紹介していると言ってもよいでしょう。聖マルコは福音書の骨組みをこの二つの事柄を中心として組み立てていると言ってもよいでしょう。確かに主イエス様のご生涯を特徴づけるものは、決して言葉による教えだけでも、悪霊の追放や病気の癒しと言う行いだけではありませんでした。この二つがあるときは同時に、あるときは別々に記されていると言うことができるでしょう。この聖句の二つの事柄の根底にあるのもが「権威」と言うことだと思います。
 人々はその教えに非常に驚いたと記されています。それは律法学者のように学問的権威や宗教的権威ではなく神から与えられた自由に基づく権威として受け止められたからだと思います。そこに全く新しい感動があったのでしょう。それは単に言葉だけにとどまらず、主イエス様の奇跡の行為にも及びます。悪霊が声をあげて逃げていく権威ある御言葉の具体化として理解することができます。

私など聖書勉強会の折などに「あの神学者はこのように言っています、この神学者はこうです」と紹介し、「じゃあ、あなたは一体どのように解釈するのか」と問われると、はなはだ心もとなくなってしまいます。新しい年、私たちはイエス様の権威に支えらながら、御導きを祈りつつ毎日毎日を過ごしてまいりたいと思います。

f:id:peterochurch:20120115163453j:image

静岡聖ペテロ教会HPへ


※次回更新は、2月15日(水)頃の予定

church_peteroでツイッター始めました!