静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

今月の聖書

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≪今月の福音書
ヨハネによる福音書11:17-44(大斎節第5主日
復活日を前に  牧師 司祭 シモン 長野 睦

私たちは今年も大斎節の修養に励んでおります。今年はイースターが4月16日と比較的遅いので、なんとなくゆったりとした気分で復活日を迎えることができそうです。もちろんイースターの日付によって、迎える気分が変わるわけではないのですがイースターが3月中にあるとなんとなくせわしない気分になるのは確かです。皆さんはいかがでしょうか。
今月選びました福音書は大斎節第5主日福音書です。福音書にはイエス様のご復活を別にして、三つの復活の物語が記されています。会堂長の娘をよみがえらせた奇跡と一人息子をなくして悲しむ母親にその息子をよみがえらせた奇跡、そしてこのラザロのよみがえりの奇跡です。主イエス様のご復活の備えとしてここに選ばれているのでしょう。
愛する人の死は私たちにとっても大きな出来事です。この三つの物語は悲しむ人々にとって大きな喜びをもたらしたことでしょう。私たちにとってもこの物語は大きな慰めを与えてくれます。しかしこの三人のよみがえりと主イエス様のご復活とはもちろん大きな違いがあります。このよみがえらせていただいた三人は永遠の命を与えられたのではなく、またいずれは死ななくてはならないということ、ここが主イエス様のご復活と決定的に異なるところです。そして信ずる者にはこの主イエス様のご復活と同じ恵みが約束されているということです。
イースターとはこの復活の喜びを共に喜び祝う日です。しかしこの復活の喜びを祝う前に、主イエス様がご復活の前に、あの十字架の御苦しみがあったように私たちもさまざまな苦しみを通っていかなければなりません。大斎節は、特に受難週はこのことを深く黙想する時として与えられています。私たちに与えられた苦しみとは何でしょう。それぞれに異なっているとは思いますが、それぞれに重い軽いの違いはあるかもしれませんがともに担いつつ主のご復活の喜びに与かりたいと思います。
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