静岡聖ペテロ教会(日本聖公会横浜教区)Shizuoka St.Peter's Anglican Church, Shizuoka

TEL054-246-8013 早朝聖餐式 午前7時30分~、午前10時半~ Regular Sunday Services 7:30a.m. / 10:30a.m Eucharist

月報聖ペテロ巻頭言

月報聖ペテロ8月号巻頭言

何事にも時がある 司祭 エドワード 宇津山 武志 「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある」と言います。それはどんな時を言うのでしょう。 それは「生まれる時、死ぬ時 植える時、植えたものを抜く時 殺す時、癒す時 破壊する時、建…

月報聖ペテロ7月号巻頭言

窓の外は雨 司祭 エドワード 宇津山 武志 「令和3年7月豪雨」によって被災された方々、ことに熱海で発生した土石流の犠牲者・被災者を心に留め、心からお見舞い申し上げますとともに、神なる主の慈しみと守りをお祈りします。 季節は梅雨。雨が降らないのは…

月報聖ペテロ6月号巻頭言

神は愛 司祭 エドワード 宇津山 武志 「神は愛」。クリスチャンでなくとも、多くの人がどこかで見たり聞いたりしたことのある聖書の言葉でしょう。神さまが愛に満ちたお方であるということは聖書に繰り返し記されていますが、さて、ではこの有名なみ言葉はど…

月報聖ペテロ巻頭言

みそば はなれず 司祭 エドワード 宇津山 武志 十五年以上一緒に生活してきた愛犬アニーを虹の橋のたもとに見送ってまもなく一年か過ぎようとしています。ペットロスということばもずいぶん一般化しました。リビングにくつろいでいるとそばにやってきてピタ…

月報聖ペテロ巻頭言

あなたがたに平和があるように 司祭 エドワード 宇津山 武志 「その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへイエスが来て真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。」…

月報聖ペテロ巻頭言

おみがき 司祭 エドワード 宇津山 武志 最近建てられる教会では、徐々に希少種になってきた“ハイオルター”。わたくしたちの教会では、建て替えのときに慣れ親しんだ聖堂の雰囲気を極力そのまま引き継いでいこうということで、生き延びました。オルターの奥に…

月報聖ペテロ巻頭言

大斎節を迎えて 司祭 エドワード 宇津山 武志 大斎節を迎えました。復活日へと向かうこの四十日間をわたしたちはどのように過ごすように求められているでしょう。「大斎始日の礼拝」は冒頭でこのように簡潔に勧めています。 ① 一人ひとりの内なる生活を顧み…

月報聖ペテロ巻頭言

「谷川の水を求める鹿のように」 司祭 エドワード 宇津山 武志 こんなに寒い冬になんですが・・・ 日曜学校やボーイスカウトでは、夏になるとよ くキャンプに出かけます。“下界”の酷暑から逃れ、 高原の心地よい風に癒されますが、それでも山歩 きとなると強…

月報聖ペテロ巻頭言

“Happy & Joyful Christmas” 司祭 エドワード 宇津山 武志 クリスマスの挨拶といって真っ先に浮かぶのが「メリー・クリスマス」でしょう。なんの疑問もなく使っていますが、“merry”を辞書で引きますと、「陽気な、笑いさざめく、愉快な、おもしろい、笑い楽…

月報聖ペテロ巻頭言

日本聖公会第65(定期)総会に出席して 司祭 エドワード 宇津山 武志 わたくしは今回はじめて代議員として総会に出席しました。まだ駆け出しの頃に書記として一度関わる機会をいただいて以来、あの時感じ、その後心の片隅で埃をかぶっていた“なんともいえぬ…

月報聖ペテロ巻頭言

主はわたしの名を呼ばれる 司祭 エドワード 宇津山 武志 「あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。」(マタイ16:18) イエスさまが「教会」という組織を設立する意図があったのかどうかについては、新約聖書学の昔からのトピックの一…

月報聖ペテロ巻頭言

距離感 司祭 エドワード 宇津山 武志 昨日、久しぶりにエアコンをつけないで日中を過ごすことができました。日の暮れも早くなりました。夕べには窓からの涼しい風と虫の声。ようやく秋がやってきたのでしょうか。不思議なもので、昨日まであれほど憎らしかっ…

月報聖ペテロ巻頭言

闇から光を 司祭 エドワード 宇津山 武志 薄暗い聖堂の中で、聖所の電灯だけをつけて過ごす時間は、何とも心地よい最良の黙想と祈りのときです。ヨーロッパの教会は概して薄暗いものです。石造りの強度ということもありますが、窓の面積を大きくとることがで…

月報聖ペテロ2月号巻頭言

脱力司祭 エドワード 宇津山 武志 五十代を迎えてから、二つの「脱力」について学びました。いや、今も学んでいる最中です。 一つ目は「発声」における脱力です。50歳になる年に大学院で学ぶ機会をいただきましたが、研究対象となる専門領域の他にもいろいろ…

月報聖ペテロ1月号巻頭言

まことの光 「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らす」 司祭 エドワード 宇津山 武志 「まこと」という言葉を国語辞典で引くと、「相手のために尽くそうとする真情(偽りのない本当の気持ち)以外に、不純なものが全く含まれていないこと」と…

月報聖ペテロ巻頭言

神さまっているの? 司祭 エドワード 宇津山 武志 「神さまっているの?」 幼い子どもたちからときどきこう聞かれます。目には見えない「神さま」はどこにどうやっているんだろうと、真剣です。こうした問いは、幼子たちに限ったものではありません。ただ、…

月報聖ペテロ巻頭言

降臨節によせて 司祭 エドワード 宇津山 武志 「救いの道を備えるために、神は預言者たちを遣わされた」 「わたしたちがその言葉を心に留めるとき、贖い主イエス・キリストの来臨を、喜びをもって迎えることができる」 (降臨節第2主日の特祷から)降臨節の日…

月報聖ペテロ巻頭言

ものさし 司祭 エドワード 宇津山 武志 物差しと定規の違いって、すぐに答えられますか?物差しは長さを図るための道具、定規は一定の線を引くための道具です。実際にはわたしたちは両方の機能を併せ持った道具を使っていますから、その違いをあまり意識する…

月報聖ペテロ巻頭言

み心を探ね、歩み続けよう司祭 エドワード 宇津山 武志 わたしたちはイエスさまのみ言葉を四つの福音書を通して聴きます。そこからわたしたちは、まさに直接「琴線に触れる」ようなみ言葉との出会いも経験しますし、反対になんだかとても難しくて、意味する…

月報聖ペテロ巻頭言

Peace begins with a smile. 〜平和は微笑みから〜牧師 司祭 エドワード 宇津山 武志 8月3日、米国のショッピングモールで20人以上が犠牲となる銃乱射事件が起こりました。犯人は21歳の白人男性で、中南米からの移民(ヒスパニック)への憎悪に駆られての凶…

月報聖ペテロ巻頭言

あなたの富のあるところに 司祭 エドワード 宇津山 武志「散財」という言葉がある。実は大人になるまでほとんど聞いたことがなかった。まあ、だいたい意味はわかるのだが、辞書を引くと「不必要な金銭を使うこと。」とある。自分自身というよりも相手に対し…

月報聖ペテロ巻頭言

神のものとして生きるいのち 司祭 エドワード 宇津山 武志「他力本願」という言葉を聞いてどのようなことを思い浮かべますか。もともと仏教用語だということはなんとなく知ってはいても、すぐにイメージされるのは「人の力を頼んで、自分の願いを叶える」、…

月報聖ペテロ巻頭言

一を聞いて十を知る 司祭 エドワード 宇津山 武志人に何かをお話して、そこから何かを学んでいただいたり、感じていただいたりという“職業”について随分と経つが、自分自身を振り返って、子供時代に先生から聞いたことを明確に覚えていることはあまりない(…

月報聖ペテロ巻頭言

実に、キリストはわたしたちの平和であります 司祭 エドワード 宇津山 武志「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリ…

巻頭言

荒れ野の旅 司祭 エドワード 宇津山 武志荒れ野の旅と聞くと、きっと困難・苦難・試練などを思い浮かべることでしょう。大斎節の「40日」という期間の根拠となっているのは、イスラエルの民の放浪の40年であり、イエスさまが悪魔の試みに遭われた40日…

教会報告巻頭言

「識別」 司祭 エドワード 宇津山 武志 3月6日から大斎節が始まります。以前購読していた『毎日の黙想』という月刊誌の切り抜きから。ある専門家によると、わたしたちは毎日200くらいの事柄を決断しているそうです。小さな決断もあり、後に深刻な結果をもた…

月報聖ペテロ1月号巻頭言

「水のこころ」 司祭 エドワード 宇津山 武志水は つかめません 水は すくうのです 指をぴったりつけて そおっと 大切に──水は つかめません 水は つつむのです 二つの手の中に そおっと 大切に──水のこころも 人のこころもおなじみの高田敏子さんの詩「水の…

月報聖ペテロ巻頭言

「トン・トン・トン 宿屋さん、どうか一晩 泊めてください」司祭 エドワード 宇津山 武志 およそ二千年前のある夜、ベツレヘムの村。ヨセフは身重の妻マリアとともに疲れた身を横たえる場所を求めて宿屋の扉をたたきました。ところが、時のローマ皇帝アウグ…

下げ振り

牧師 司祭 エドワード 宇津山 武志 主はわたしに言われた。「アモスよ、何が見えるか。」わたしは答えた。「下げ振りです。」主は言われた。「見よ、わたしは わが民イスラエルの真ん中に下げ振りを下ろす。もはや、見過ごしにすることはできない。(アモス…

安息日…律法のこころ

「安息日…律法のこころ」牧師 司祭 エドワード 宇津山 武志 「安息日を覚えて、これを聖とせよ」 神がモーセを通してその民にお与えになった十の戒めの一つ。とても大切な掟です。わたしたちはこの大切な掟をどのように守るべきでしょうか。 まず掟と聞いて…